過去(2013年12月)に”(h)ttp://andromeda.plala.jp”に掲載した記事を1つにまとめたものです。
ノギスを使った手のひらサイズの自作デジタルハイトゲージを製作しました。
小さいですが、とても扱いやすく重宝しています。
高さ120mm位まで測定できます。
旋盤とフライス盤を購入して間もないころに製作したもので、MADE IN *****
の格安ノギスを使用しています。
(1)ノギスのジョウとクチバシの切断
初めてのステンレスの切断です。
曲りなりにもステンレスということで、ちょっと奮発して海外製の金鋸の替え刃を購入して切ってみました。
新品の刃なのに滑ってあまり良く切れません。とても時間がかかりました。
続いて、ダイヤモンド粉がついている鋸刃を購入して試してみました。
何とか切れましたが思ったほどではありませんでした。
最後は、日本製の鋸刃を購入してみました。
なんと、これが一番良く切れました。
切っていて、一番サクサク感を感じました。心地よく切れたので写真撮影を忘れてしまいました。
価格は使用した3種類の中で一番安かったです。
実際に使ってみないとわからないものです。
(2)ベース部の製作
ベース部はss400で作りました。
手作りのフェイスカッターを用いてフライス盤で外形を切削した後に、旋盤で穴あけと中ぐりバイトによるテーパー切削を行いました。
センタリングドリル
Φ10の穴あけ
この後に中ぐりバイトによるテーパー切削をしました。
(写真はありません)
スケールをグリップするパーツです
グリップ部のタップ立てです。
すり割りです。
2年後に分解してみたら、締め付けによる荒れが目立ちます。
テーパの雄雌は刃物台の角度を崩さずに一気に作らなければならないのですが、製作手順が悪く角度を崩さなければならなくなってしまいました。そのため引き込みの具合が悪く、角度を4°から8°に変えて切削し修正しました。穴の径も設計図より大きくなりました。
(3)ジョウ、スクライバー、微動送りの作成、組み立て
スケールの下部をエンドミルで整形します(赤枠内)
スライダーに固定する部材アルミのアングルから現物合わせでつくります。
ジョウとスクライバです
エンドミルの刃先の長さ不足で縦に削れずRがついてしまいました。
すり割りでやればよかったかなぁー。
でもボルト1本でしっかり固定できました。ぐらつきません。
微動送り部です
送り車はホームセンターで購入しました。
摺動部はりん青銅の板でつくりました。
全てのパーツが揃いました。
組み立てます。
定盤の上でスコヤをあてて各部直角が出るようにしっかりねじを締めていきます。
愛着のある一品になりました。
錆が出ないように油をしっかり塗っておきます。
2013年12月